九州の最北端に位置する福岡県民は、ちょっと荒っぽ県民気質があります。
その気質には、筑前は開放的で意地っ張り、筑後は愛想が良くても底意地が悪い、筑豊はおおらかでくよくよしない、といったように各地方で微妙に異なりますが、基本的には気性が荒いことで共通しているのが福岡県の県民性です。
また福岡県民は、自己主張が強く、親分肌のところがあり、好き嫌いの差がはっきりしていのが県民性です。好きな人は徹底して好きですが、嫌いな人は徹底して嫌いです。これは福岡県民が非常にアクの強い個性をしているからでしょう。

佐賀県の県民性をあらわす言葉に、「風狂物(ふうけんもん)」という言葉があります。
これは、頑固で融通の利かない人のことを指しています。
深層的には、内気で弱虫なところがあるようで、それを悟られないように豪快なキャラクターを無理に演じるのだということもあるのが佐賀県の県民性です。

長崎県民は、昔から外国と交流があった為、あまり外国人に対して違和感を感じておりません。その為、長崎県民は開放的で屈託がなく、外から入ってくるものを拒まず、すぐ受け入れてしまいます。
また、食事を楽しむのが上手いのが長崎県民の県民性です。長崎へ行くと色々変わったお店がたくさんあります。
また、新しいもの好きなのも長崎県民の特徴ですが、組織的に動くのが苦手で、個人主義みたいなところも長崎県民の県民性です。

熊本県民と言えば、「肥後もっこす」というのが定番です。この「もっこす」とは偏屈で非妥協的な人柄を表す言葉です。
反骨精神旺盛で頑固一徹で、ただの頑固ではなく筋金入りなのが、熊本県の県民性です。
でもこれはやさしさの裏返しらしく、いわば素直ではない熊本県民の表現下手に起因しているみたいです。

大分県民は、人懐っこい人が多いようです。
また、大分県民は団体で大きくまとまるのがのが苦手で、どちらかといえば孤軍奮闘方の性格の人が多く、いくら輪が出来てもぶち壊してしまうような性格があります。これを克服しない限りは、小さくまとまったままで終わってしまうのが、大分県の県民性です。

宮崎県は、海産物も豊富で物資も豊かな為、素朴で温和な人が多いです。
しかし、そのために消極的で非常に押しの弱いところがあるのが、宮崎県の県民性です。
九州地方は、メリハリのはっきりした県民性なのですが、宮崎県民に限っては少し違うようです。
よって誰かがリードしてくれるような強い立場の人間がいないと、何も出来ないのも宮崎県の県民性です。

鹿児島県は、男尊女卑の厳しい風習を残していることで有名ですが、今は随分と変わりました。
それでも男たちの気質は情熱的で暴勇血気を尊ぶところが残っており、一旗上げて成功するより、どれだけ無謀な挑戦をしたかを自慢したいところがあるのが、鹿児島県の県民性です。
よって行動力においては、非常にバイタリティがありますが、行動してから考えるタイプが多いのも鹿児島県の県民性で、せっかくの行動力も先を見据えたものでは無いためゴール地点そのものが失敗とういうケースもあるようです。

沖縄県民は、外来者に対して極端な警戒心を持っています。
そのため、とっつきにくさは並ではありません。自分から殻に入り込んでしまっているので、なかなか打ち解けることができません。これは、複雑な歴史からきていると考えられます。
でも、陽気で明るいのが本来の沖縄県の県民性です。
また、連帯意識も強く、何事も集まって問題を解決するところがあります。