阿波商人のはじまりは、徳島藩が塩田の開発や染料になる藍、葉たばこ、サトウキビの栽培を進め、それを京阪神地方に売りに行ったことからと言われています。阿波商人たちは大阪に出て商売をし、儲けた金を持って、徳島に帰ってきました。これが何代にも渡って続いたため、大阪商人的な気質が強いのが特徴です。
金銭感覚が鋭く、行動力も実行力もあります。思いがけない金が入ったら、徳島の人は「これを元手にして何倍かに増やそうとする」とかつては言われていましたが、現在は、「ムダな金を使わない」「目玉商品しか買わない」など、借金ギライのガッチリ型に変化してきているようです。
また、「阿波美人」も有名ですが、これは昔、阿波商人が全国各地から美人を連れてきたというのが、ルーツになっています。南部の南方(みなみがた)は素朴で素直な人が多いようです。

香川県民は、争いごとが嫌いです。同じ四国の高知県民の議論好きとは対照的です。これは協調性や順応性に優れている為です。
また、貯蓄率は全国四位で、経済面でもしっかりしているのが香川県の県民性です。
しかし香川県民は、小さくまとまり過ぎるところがあり、地元では大物が育ちません。自ら世の中の逆風に立ち向かっていくという気概はあまりないのも香川県の県民性です。

愛媛県民は、のんびりと惰な生活を送っているようで、ほとんどの生活に満足してしまうところがあるのが愛媛県の県民性です。
人とのいざこざも嫌いですし、儲かるとわかっていても苦労するようなら手は出しません。
しかし、瀬戸大橋が開通してからは、活動的になり、開放的な発想をするようになったと言われています。
そんな愛媛県は、文化度や教育は充実しており、俳句王国と言われるほどに、俳句が盛んです。
また愛媛県民は、素朴で人見知りが激しいです。これは消極的で閉鎖性が強いということで、他府県の人には少しとっつきにくいところがある県民性のようです。

高知県民は、大胆な行動を起こせる気質があります。
細かなことは気にせず、目的に向かって邁進するバイタリティは素晴らしいのが高知県の県民性です。
しかし、高知県民は何事も白黒はっきりつけないと気が済まない性格で、意見が対立することがしばしばあります。
しかも一度言い出したら後には退きませんから、些細な問題を大きくしてしまうことがあるのも高知県の県民性です。